無実の罪を晴らすため、姫と従者は森を抜ける……。「スタジオニュクス」さんの本格同人エロRPG『Goddess of Memorier』体験版をレビューします。
ストーリー
官能小説の内容がよく理解できないらしい王女セリアと、脚がややムッチリしている侍女リッタが、ギルドでクエストこなしたり仲間を増やしながら「ユグドラシルの実」を手に入れるため冒険します。
豊富なステータスとシステム
メニューから各キャラのステータス画面を開くと、
- 基本ステータスと装備
- Hシーン関係のリビドー、性経験値
- 食事システムのお腹ゲージ、フード経験値、フードレベル
- 潜在能力(体験版の範囲では詳細不明)
- コンディション
- 戦闘ポジション
- 取得GP(成長システムポイント)
- 魔法習得システムでの系統、レベル
- 所持アイテム数に関係するアイテムポーチの名前、容量
- 10種類の属性耐性
- 14種類の状態異常耐性
- スリーサイズ(重要)
と、情報量に目を回してしまうかもしれません。
それらに加えて、キャラクターごとのマップギミックアクション、アイテム合成、アイテム採取等のシステムが用意されてます。とはいえ、一つひとつのは複雑ではありませんし、ストーリー進行に合わせて画像つきのチュートリアルが用意されているので、さらっと頭に入ってきます。
成長システムも、シンプルかつオリジナリティのある仕様。敵を倒すと手に入るGP(グロウポイント)を、1キャラにつき2種類用意されているクラスに沿ったステータスアップや、スキル、耐性に割り振ります。スキル習得にはアイテムが必要なことも。
情報から優先順位を導き出すバトル
戦闘はシンボルエンカウント。敵味方ともにBAL(バランス)ゲージというものがあり、0にすると、暫くの間ダウン状態に、主に防御力が著しく低下します。BALゲージは特定のスキルを受けるか攻撃を空振りすると大きく下がります。空振りすると~というところが重要で、必中のスキルや魔法、回避の高い敵などが絡んで戦略性が高いです。後1撃で倒せるだろう思っていたら空振り>ダウン>大ダメージで死亡なんてこともあり、慎重さが求められます。
リッタのスキル「観察」で、その敵の弱点など詳細なステータスに加えて、繰りだそうとしている攻撃が耐性、弱点無しの場合と比べて何%のダメージなのかを表示してくれるので、直感的に効率ダメージを繰り出せます。
条件が多いHシーン
基本的にはリビドー、性経験値、特定イベントがHシーンのトリガーになっていますが、特定キャラ、アイテムが条件になっている場合も。トリガーイベントがノーヒントでわかりにくい所があります。しかし、作者も把握しているようなので修正されるかもしれません。体験版ではオナニー止まりですが、ボイスありで絵もムチムチしていてエロいです。
丁寧で快適なシステム
ほとんどのイベント、チュートリアルをスキップすることが可能。メニューからチュートリアルの再確認ができ、リッタの解説付きのモンスター図鑑、百科事典なども用意され見ていて楽しいです。さらに、ワールドマップには宝箱取得率が表示され、転移ポータルに直接飛べるなど快適な機能が満載です。
ゲームパッドの挙動がおかしい時の対処法
私の使っているPS2コントローラー+コンバーターでは移動キーとキャラ切り替えキーが被ってしまう不具合が発生し、どうしても直せませんでした。そこで、そこら辺に転がっていたPS3コントローラーとMotionInJoyというツールの組み合わせを試した所、あっさり解決。持っている方はお試しください。
個人的感想・まとめ
2週目の高難易度モードも用意してあり、とにかく面白いゲームを作ってやる、という自信と気合を感じ、戦闘システムも好みな作り。しかし、イベントスキップの影響か、フラグ関係のバグが2つほど発生しました。しかし、体験版の時点で積極的に修正(バランス調節も)しているので、不安と期待を楽しみつつ発売を待ちたいですね。