ゾンビパラダイスをイキヌケ! 「BigWednesday」さんのゾンビ探索型同人エロRPG『FOUND DEAD -ファウンドデッド-』をレビューします。
大型アップデートの第2弾「DEAD AND TRUTH」が配信されていたので買ってみました。
FOUND DEAD は2014年11月3日の発売日から現在まで、大型のシナリオ、イベントの追加を継続している、結構珍しい同人ゲームです。
今現在は、
- 追加コンテンツ第1弾「27日後…」
- 追加コンテンツ第2弾「DEAD AND TRUTH」
- サプライズクエスト第1弾「DEADLY SUMMER」
- サプライズクエスト第2弾「MAD BLACK CHRISTMAS」
が追加されていて、FOUND DEAD を購入すると全部無料でプレイできるようになっています。
ちょっとした攻略ページ
攻略チャートなどは無くて、本当にちょっとした詰まりやすい&スルーしてしまいがちな部分をまとめているだけのページを作ってみました。
アップデートごとにガラッと変わる世界観
別に世界が変わっているわけではないのですが、マップやシナリオの雰囲気が結構変わります。
基本の基本は、無口、デフォ名無しでなぜかゾンビにならない体質の主人公が、(お決まりの?)ゾンビだらけのショッピングモールからの脱出を目指すお話。
このゲームに興味が湧いている方なら説明するまでもないかもしれませんが、グロ要素もあります。そんなに精神的に来る感じじゃないけどね。アメリカンスプラッタ的な感じ。
初期シナリオ(以下ショッピングモール編)
どう表記しようか少し悩みました。なぜかというと、実はこのシナリオはメインシナリオではないからです。
公式に書いてある通り、後述の「27日後…」はこのシナリオの IF になっているのですが、「27日後…」以降がメインシナリオと言って差し支えないです。
話の位置づけ的には「27日後…」以降の伏線みたいな感じです。
なので、かなり中途半端というか、ゾンビが発生した原因など、何も判明せずに終わってしまいます。
当時、ユーザーから批判があったんじゃなかろうかと、余計な心配をしてしまうくらいです。
シナリオは、シャッピングモールでゾンビに対抗している人々のドラマを中心に描いてい感じ。
お話や、主人公とのエロも生きている人間が中心。
ショッピングモールのマップや、悲しい結末が多いミニイベントがいい味を出しています。
特にマップは細かいところまでよく出来ていて、探索するモチベーションが上がります。
ルートは「女子校生二人組」と「母娘」の2つが用意されています(一応、単独脱出ルートがあるのですがオマケな感じ)。少しだけ伏線がある女子校生ルートを後回しにするのがオススメかな。まあ、本当に少しだけなので好みでもいいけどね。
ファウンドデッド第二章「27日後…」
ショッピングモール編の最初に主人公が目覚めず、27日後に目覚めた設定のシナリオ。私はこれが一番好み……というか大好きです。
ゲーム開始時の選択肢でこちらに分岐するので、やろうと思えばこちらからプレイすることも可能。あんまりオススメしないけど。
このような仕様なので、ショッピングモール編からは何も引き継がずニューゲーム状態で始まります。
舞台は下水道やショッピングモール編で入れなかった店内など。
27日も経過しているので、周りもなかなか悲惨なことに。ゾンビだらけになっていて、僅かな生存者も狂ってしまった者ばかりに。登場ゾンビも化け物じみたやつが多くなってきます。
なので、エロシーンもゾンビが絡んだシーンが多いです。
このシナリオもルートは2つ、ゾンビ娘(ちゃんと名前あるよ)を連れて行くルートと連れて行かないルート。連れて行くとゾンビ娘 ED で、連れて行かなかったら下記の「DEAD AND TRUTH」に続きます(アイテムや成長もそのまま)。
とにかくゾンビ娘がかわいいです。なので、「DEAD AND TRUTHに連れていけないのがちょっと不満。というかヒロインルートがあっさりしすぎているんですよね。
ショッピングモール編のキャラも登場します。ですが、状況が状況なので……ね。
死にそうに暑い夏「DEADLY SUMMER」
27日後…の追加イベント。
暗い雰囲気の27日後…とは違い、(色合いは)さわやかなプールが舞台。
ちょっとしたイベントと2つのエロシーンがあります。基本ゾンビ娘とイチャイチャするゾンビ娘FD(ファンディスク)みたいなお話。
みんなにプレゼントを!「MAD BLACK CHRISTMAS」
これも27日後…の追加イベント。
これはもう本当に雰囲気が違っていて、結構ほのぼのした感じ。
今まで登場したキャラが勢揃いします。
実は「DEAD AND TRUTH」の伏線があるエリアに行けるのだけれど、気づかない人も多そう。
物語はクライマックスに!「DEAD AND TRUTH」
最終ストーリー。最終大型アップデートでもあるのかな? 公式では最後と明言していないようにも思えるけど(見逃していたらごめん)。
個人的にはちょっと失速しちゃったって感じかな~? 27日後…の雰囲気が好きすぎる反動かもしれないけど。
シナリオ時間も短めかな。後述しますが、システム的にも探索要素がかなり減っていくので。
でもこれは、序盤シナリオと同じテンポで進めていくとダレるので仕方がない気もします。
高難易度ダンジョンのエリアZも少し単調ですね。途中の部屋のホラーさや最後のエロは良かったのですが。
クリア後のおまけ「Platinum Days-プラチナムデイズ-」
本当に最後の追加コンテンツ。
「ヒロインが全員無事」という IF 世界で、ホテルの屋上プールで救助を待ちながら6人のヒロインと水着Hをするだけのお話。
探索、戦闘などは無し。本編設定の補足的な話もほんのちょっとだけあります。
体験版との仕様の違い
主に快適性に直結する部分、ダッシュとテキストスキップが追加されています。
ダッシュはかなりの速さ。スタミナの概念があるけれどダッシュをやめたらすぐ回復するのでストレスは無いかな。
スキップは結構強引に実装しているのかな。ちょいと面倒臭くて、スキップボタンを連打することで高速スキップができる。
システムの特徴
このゲームはRPG要素が薄く、探索アドベンチャーに戦闘や成長要素が付いている感じです。
まず成長要素が、探索で発見したいろいろな本を読むことでステータスが上がる独自のシステム。敵を倒しても経験値もお金も手に入りません。つまり、成長システムにも探索要素が関わっていて、探索さえマメにしていればシナリオ進行時点の最強クラスのステータスを維持できることになります。
戦闘は1対1で結構シンプルな形なうえに、ステータスは1の上昇に重みがあるので、戦闘開始前に勝負は決まっている感じ。
中盤は少し危ない場面もあってアイテムを駆使したりもしたけれど、基本的にはボスもサクサク倒せる難易度です。
ショッピングモールにはいたるところにアイテムがあるのが、大変だけど地味に楽しかった。後半はアイテムが全然無くて、前に進むだけだったのが少し寂しかったかな。
シンボルエンカウントで、ゾンビは数が多いけれど、動きがかなり遅く簡単に避けられます(一部以外)。逃げれる確率もなかなかの高確率で、逃げたら敵シンボルは消滅。なので、雑魚がただの障害物なのもそれほど気にならない。
システムではないけれど、迫力あるクオリティの高い敵グラフィックも大きなセールスポイントですね。
エロシーン
テキストは地の文がねっとりとかなり濃厚でエロい。ゾンビは基本人語を喋らず、主人公も喋らないのでゾンビとのエロは地の文&ゾンビの喘ぎ声のみになります。
逆に主人公が絡まないエロシーンは結構短いですね(特にショッピングモール編)。
ギャラリーに用意されているシーン数は37。テキストがほとんど無いシーンやCG差分を使ったシーンなどを除くと30くらいかな。
非エロの一部のCG。それとウリである敵グラフィックがギャラリーで見られないのが少し残念。
個人的感想・まとめ
上記の通りRPGとしての戦闘はあまり期待しないほうが良いですが、マップの雰囲気や世界観、Hシーンのエロさは素晴らしいです。
初期はボリューム不足の問題があったかもしれませんが、現在は十分なボリュームでオススメです。ゾンビ娘もカワイイし。
販売ページです。
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