「サークル冥魅亭」さんのやりこみ系ハック&スラッシュ『ダンジョンタウン ~遺跡の森と夢魔の薬~』をレビューします。
このゲーム、出来ることが満載なので、すこしレビューがゴチャついちゃっています。
簡潔に説明すると、クォータービューのダンジョンを攻略しよう! だけど、数日に一度レベルが0になってしまう! タウン(村)で装備を揃えたり、スキルを覚えたり、女の子と仲良くなったりしてレベル以外の要素で強くなろう!
って感じ……かな?
ゲームの流れ
とある村に『魔界の穴』が開き、魔物があふれ出す異変が起った。
腕利きの冒険者である『遺跡渡りゼノ』は解決に向かうが、『魔物娘サキュバス』に犯され、レベルを1にされてしまう。
そこで彼に一目惚れしたサキュバスは、『精液』と『夢魔の薬』を交換する取引を持ちかけるのだが……。引用:ダンジョンタウン ~遺跡の森と夢魔の薬~ [サークル冥魅亭] 予告作品 | DLsite Maniax – 成人向け
いきなり洞窟から敵が~の部分はダンジョンRPGでお馴染みの設定ですね。
他のゲーム少し違うのは、その異変は(体験版時点での説明では)サキュバスが起こしたという所。システムにも大きく関係しています。
サキュバスは精液とともにレベルをドレインする能力があるので、毎夜、レベルを0にする代わりにマッカ(Hスキルや薬と交換するためのお金)を交換する取引が可能。レベルドレインは数日までは待ってくれますが、数日後には我慢できなくなり強制的に吸われてしまいます。といっても一度上げたレベルまでは、上げ直しがしやすくなっていますが。
なので、ゲームの基本的流れは、ダンジョンを攻略しつつレベル上げ、アイテム収集をして、夜になりサキュバスが現れるとレベルを渡すかどうかの選択。次の日には街でイベントや準備をしてからまたダンジョンへ……という感じになります。
流れのみを文章にするとシンプルですが、色々特徴的なシステムが組み合わさってかなりボリュームのあるゲームデザインになっています。
詳しく書ききれないので箇条書きにすると。
- 10人の女の子からひとりをサポートとして連れていけるパートナーシステム
- パートナーそれぞれに用意されている「パートナークエスト」
- 酒場でのアイテム収集クエスト
- モブ村人や顔有りキャラとの豊富な会話
- 名声を上げたり素材を売って店の品揃えを成長させるシステム
- 娼館システム
- 雑魚敵は通常戦闘、ボスや女の子をベッドに連れ込む時はバトルファック
- 敵とのトークシステム
- 戦闘中のハプニング発生する密着(セクハラ)システム
- 「行動力」を使う「マップコマンド」
- ドレインされても残る(何回も貰えたりはしないが)レベルアップでのボーナス割り振り
他にもあるような気がしますが、色々な要素が用意されています。
ダンジョン攻略
ダンジョン内のルールはローグライク~不思議のダンジョン風で敵味方同時(交互ではない)に動かしていきます。そのまま攻撃するのではなく、接触すると通常のRPGのような戦闘に。
大体こういうゲームには、時間とを掛けすぎると不利になるシステムがありますよね。ローグライクでは空腹なのですが、このゲームは「行動ポイント」というものが用意されています。そもそもローグライクじゃなくてハック・アンド・スラッシュですしね。
行動ポイントは時間経過や戦闘から逃げたりすると減っていきます。無くなった場合がちょっと特殊で、体力が削られていくのではなく、左下のミニマップが見えなくなります。そのまま進めないこともないけど、面倒くさいというなかなか絶妙なバランスかも。
ハック・アンド・スラッシュと言っても通常想像する? ランダムな能力を持った装備がポンポン落ちているタイプではありません。というか、ダンジョンには武器が全く落ちていません。
素材アイテムをお店で売ることで装備や回復アイテムが開発されていきます。村を発展させていくような感覚のシステムです。
戦闘
戦闘の基本は、1対1。所持している武器からどれを使うのか選んで攻撃することに。武器のステータスは攻撃以外に命中や回避、必殺(クリティカル)率などが細かく設定されていて、敵によって有効な武器が変わってきます。
これだけだと、どれを使えばいいのかわかりにくくて、ややっこしい! となりそうですよね。ですが、敵HP お互いの攻撃の命中率、ダメージ、クリティカル率が攻撃前に分かるので、直感的にどの武器が有効なのかわかりやすくなっています。
武器の消耗システムがあり、強力な武器屋有効な武器のみを使っていればい良いというわけではありません。消耗といっても壊れて消滅するという事はなくて、耐久度が一定以下になると命中が下がるだけです。少しゲーム的ですが、消耗率は時間経過で勝手に戻っていきます。
ボス戦(女の子モンス、淫魔という設定)や女の子との通常Hでは戦闘がセックスバトル(以下SB)に変更されます。
といっても所持武器の名前がエロ攻撃に変更されるのでそれほど変化はなし。ムードという概念が発生するので「トーク」が重要になるくらいなので、混乱せずに進められると思います。
SB で相手のEP(SBでのHP)をある程度減らしたら本番に突入。本番突入後SBは続きますが、こちらがイッても相手がイッても勝利扱いなのでSBを楽しんでね! ということらしいです。
通常戦闘と SB どちらも用意されているのは珍しいような気がします。SB が作業になったり飽きたりしにくいので、これはいいアイデアかも。
密着システム&娼館
パートナーの女の子を連れていて、逃走に失敗などのハプニングが発生した戦闘後に、密着パートが発生します。
会話やセクハラをすることによって、好感度や女の子の感度、ムードが変化。エロムードが100%近くになると(エロムードのまま終了時間になると?)一気に夜になり、H可能状態に。自室、相手の部屋、娼館でHが可能。ヤル場所にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
パートナーや娼館の娼婦とHをするとサキュバスが訪れないという効果があるのですが、お金がかかったり他の女の子の好感度が下がったりします。
パートナーシステム
上でも書いていますが、パートナー候補は10人。
このゲームは基本、主人公一人パーティーです。なので、パートナーといってもサポート的な感じ。
キャラによるのですが、たまに攻撃してくれたり、ダンジョン探索を有利にしてくれたり、コマンドでスキルを使用してくれたりします。
パートナークエストをクリアすることでパートナーのスキルをどんどん覚えさせることが可能。主人公の基礎ステータスも上がったりします。レベルドレインがあるので、レベル以外での強化要素は結構重要です。
ちなみにスキルは、主人公、パートナー共にMPなどを消費するのではなく、指定ターンで再使用可能になるタイプです。このターン待ちは戦闘を跨いでも続きます。これも結構特徴的かもしれません。
操作性など
素人なので間違っているかもしれませんが、ツクールやウディタではなく完全自作で制作されているのかな? かなりユーザビリティを考慮している印象を受けました。
特にステータス表示。戦闘時と町中、ダンジョン探索時にまったく変わらないで表示されているのも気持ちいいですが、ダンジョンでメニューを開かないですべての情報が確認できるのが素晴らしいです。というかメニューにステータス確認がありません(必要無いので)。
……なのですが、入手アイテムの表示が消えるのがちょっと早すぎるかも。ここがもう少し長かったらアイテム確認も必要なくて、完全にメニューを開く必要が無いのに~と思っちゃいます。
といっても、前述の通りレアアイテムなどが落ちているわけではないので、アイテム確認はそれほど重要ではないのですが。
キーコンフィグは、ちゃんとあって安心くらいですが、会話イベント中の操作を独立して設定できるのが地味に良いですね。
他にも同人ゲーでは珍しいボスが来たボタンや射精カウンタ(非表示も可)、未読スキップをするかどうか、テキスト位置変更など、あると嬉しい機能が用意されています。
エロ
エロシーンはセックスバトルと通常のイベントシーンの2種類。どちらにも効果音などの書き文字が表示されます。
セックスバトルは合意の上なので、基本は和姦風かな。主人公はバトル中無口になるので、どちらかと言えば女性優位に見えるかも。
逆にイベントHは基本陵辱みたいです。
体験版で見れるHも、レイプ未遂を助けた夜に助けられなかった場合の夢を見てしまう(サキュバスのせい)、という感じ。製品版ではサキュバスから購入する形になり、見なくてもいいシステムになるみたいです。ということは、陵辱シーンは全部夢ってことになるのかな。
ボリューム
製作者さんのTwitterによると、密着、エッチなどを無視しつつのシナリオ 1/3 プレイ時点でプレイ時間が7時間を超えるらしい。体験版だけでもかなりのボリュームでした。
個人的感想・まとめ
一定周期でレベルが0になるので、いかに短中期的の効率の良い予定を考えるのかが面白いです。ゲームオーバーとか無いので(タブン)予定が狂っても次のサイクルで頑張ろればいいや! と、じっくりプレイする選択肢もあるのもいいですね。
……今回のレビューは、ただシステムの説明をしているだけのダメダメな感じになってしまいました。そもそもシステムが多すぎて全部紹介できていませんが。
正直、このレビューを読んでもあんまり面白さが伝わらないと思いますが、本当に面白いんです! このゲーム。
で、伝家の宝刀でレビューの禁句を使いますが……体験版をプレイしよう! ゲーム性が高いエロゲが好きな方はきっと気に入るはず!
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